節税と免税と課税の繰延は違うもの。

最近、よく打合せ等をしていて思う事が税金の節税等についてです。

色々な職種の方(例えば、保険・不動産関係などなど)と話していると

節税というキーワードは必ずでてきます。
これが商品を売るための一つの決め文句なのかと思う時もあります。

しかし、この「節税」という言葉。
なかなか難しいものです。

基本的に、保険・不動産投資などについて少なくとも私は「節税」という観点では
話はしません。
セミナー等をやる際にもその部分は、まず前提としてわかってもらっています。

その一時点だけでいいのであれば、確かに「節税」と言えるかもしれません。
が、その先をみたら、それは「課税の繰延」になっているだけなので「節税」ではないのです。

よく大きな利益があがったりすると、税金を納めるくらいならと保険等で利益圧縮して
節税出来て良かった…
なんて話をよく聞きますが、これは…。

その時点でまずキャッシュが減り、確かに税金はその分に対するものだけは減るでしょうが
きっと何年後かに解約返戻金がはいるなどがあるでしょうから、その時にはその分の税金が
上乗せされます。

なので多くは、「節税」ではなく、「課税の繰延」と考えられるわけです。

その一時点だけでも成果が出ればいい。
という考えもあるかもしれませんが、その分のキャッシュは税金を払うより減るので
資金繰り等への配慮は絶対的に必要です。

なのでやたらと利益圧縮に節税という意識を持たない方がいいとは思います。

 

それに対して、「免税」という言葉。

これはもうそのまま免除される事なので、免除となる事があればやっていくべき
ものでしょう。しかし免税というものは、利益が出たからとかそういう流動的な理由で
できるものではないので、意図的にどうこう出来るものではありません。
もし、免税になります!などのアピールがあったら、まずは疑った方がいいかもしれません。(笑)

 

会社の方の、節税への意識というのはもちろん必要なのですが、それを意識しすぎると
脱税になってしまう事にもなりかねません。(顧問税理士さんがいれば、もちろんそのあたりは
しっかりと判別してくれるはずです。)

なので、「節税」「免税」「課税の繰延」を考える際には、
まずは個人でも会社でもまずはその時の現状を把握し、何が一番大事なのかを
見極めて方向性を決めていく事が重要です。

 

キャッシュがあまりないのに、利益が大きく出たから節税のために大口の保険に入る。
こういった本末転倒に、なっては元も子もありませんので。

 

瞬間的、中期的、長期的という期間からどうするかも非常に重要になってきますね。
(瞬間的というのは、もはやその時点で会社などをやめるぐらいの事なので
あまり現実的ではないですが…。)

 

 

 

川崎生まれ・川崎育ちの税理士、濱村純也です。

川崎周辺(もちろんそれ以外でも)での

創業支援・創業融資・借入等資金調達支援・税務相談等

早期経営改善計画・経営力向上計画の作成申請支援等の

経営革新等支援機関業務・会社の健康診断も行い

各種補助金・助成金の申請等の力にもなる税理士事務所です!

濱村純也税理士事務所へ気軽にご相談ください。

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