今年は、ゴールデンウィークが暦通りでも10連休となるので、休みとなる人が通常よりもかなり多いかと思います。

旅行などのプライベートの計画をたてて楽しめる連休だとも思うのですが、時期的に10連休は少し厳しいという人も多いと思います。

とはいえ暦通りで連休になっているので、休みは休みです。

その場合に一つ注意したい点が、連休の始まりが4月27日（土）からという所です。

月末に引落しが予定されているものの多くが、28日や末日などが多いかと思うのですが、そうすると、4月末の引落し分は月が明けて5月7日になります。

未払計上などで基本的には対応するでしょうが、法人の損金算入に関しての部分でもしかすると認められなくなるかもしれないものがあるかもしれません。

短期の前払費用の取扱い。

法人税基本通達2-2-14

前払費用（一定の契約に基づき継続的に役務の提供を受けるために支出した費用のうち当該事業年度終了の時においてまだ提供を受けていない役務に対応するものをいう。以下2－2－14において同じ。）の額は、当該事業年度の損金の額に算入されないのであるが、法人が、前払費用の額でその支払った日から1年以内に提供を受ける役務に係るものを支払った場合において、その支払った額に相当する金額を継続してその支払った日の属する事業年度の損金の額に算入しているときは、これを認める。（昭55年直法2－8「七」により追加、昭61年直法2－12「二」により改正）

(注)　例えば借入金を預金、有価証券等に運用する場合のその借入金に係る支払利子のように、収益の計上と対応させる必要があるものについては、後段の取扱いの適用はないものとする。

通達では上記のように定められています。

そこで色を付けた「支払った日の属する事業年度」という部分がありますが、これが要件として必要になるで影響が大きくなるようなものが、年払で行っている保険料です。

4月決算法人の4月中の支払分の保険料等。

決算の対策等や、毎年の保険料の支払が4月になっている4月決算法人は多いと思います。

しかし、通常ならば毎年変わらずに月末に口座引き落としになっている場合でも、今年は27日～連休になってしまうので、実際に引き落とされるのは5月になってからです。

そうすると、保険料の年払については、4月末時点（決算日時点）では支払が完了していない事になるため、その事業年度の損金にできない事になってしまいます。

年払の保険料を未払計上した場合では、法人税法上の損金とはできません。

なので確実に支払うようにするには、今回だけは口座振替ではなく、振込に変更するなどの対応が必要になります。（金額が大きい場合が多いでしょうが。）

保険会社の方で、4月の口座振替日を26日以前に変更する対応があれば特に問題はないでしょうが、その対応は保険会社側からみたら難しいでしょう。

なので年払の保険料等については、保険会社と対応を事前に話し合う事が必要になるかもしれません。

その他でも、決算賞与などの振込などもうっかり27日以降に行おうとしてしまったりするとこれも4月中の支払にならないとまずいので、26日以前に支払が完了するように注意が必要になるかと思います。

これは今回の特別の事情によるものでしょうから、今後国税庁からこういった問題に対応するような発表等もあるかもしれませんので、そちらでなにか出た時には、また書いていこうと思いますが、年払保険料等を今年の4月の事業年度に損金に算入するために確実なのは、26日以前に支払を完了させておく必要がありそうです。

川崎生まれ・川崎育ちの税理士、濱村純也です。

川崎周辺(もちろんそれ以外でも）での

創業支援・創業融資・借入等資金調達支援・税務相談等

早期経営改善計画・経営力向上計画の作成申請支援等の

経営革新等支援機関業務・会社の健康診断も行い

各種補助金・助成金の申請等の力にもなる税理士事務所です！

濱村純也税理士事務所へ気軽にご相談ください。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
　　
――――――――――――――――――――――――

濱村純也税理士事務所
税理士　濱村純也
〒212-0024 神奈川県川崎市幸区塚越3-367
TEL：080-4058-1185　FAX：044-330-1376
Email：jh@hamamura-tax.com
URL：https://www.hamamura-tax.com

――――――――――――――――――――――――

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

Follow me!

Related posts:

交際費（飲食費）の基準。 仮想通貨の評価損の損金算入不可。 償却費について、取得日と事業供用日の違いで損金計上出来なくなる場合もあり。